お家でお遍路体験(お江戸編)
皆さん、こんにちは。
東京を始めとする首都圏では自粛期間の延長が決まりましたね。
まあ、想定の範囲内ですが、それでもがっかりです。
しかし、がっかりしてばかりもいられません。
そこで、今回はコロナウィルス退散を願って、ご自宅に居ながらお遍路気分を
味わって頂くべく「お家でお遍路体験」を楽しんで頂けるブログを作成しました。
ご案内役は四国霊場会公認先達の私くし太田が務めさせて頂きます。
ゆったりした気分で楽しみながらご一緒にお参りください。
さて、わが国での巡礼といえば、弘法大師の足跡を訪ねる88ヶ所参りと観音霊場
の33ヶ所参りが代表的です。そして88ヶ所を巡拝するお遍路といえば四国が
本場なのですが、東京在住の太田としては身近な「府内88ヶ所」と名の付く、
江戸のお遍路を今回から案内させて頂くことに致します。
回る順番は、1番から88番という訳ではなく、太田の気分でアトランダムにご案内
させて頂きますのでご了承ください。
★71番 真言宗豊山派 新井山 梅照院
中野区の新井薬師として有名なお寺です。創建は天正4年(1586年)と伝わります。
庭に植えられていた梅の古木が毎夜光るという不思議な現象がおこり、
天正14年3月21日、梅の木を調べると薬師如来が現れ、薬師堂を建立したのが梅照院の始まりとのことです。
★ご本尊
(薬師如来)
私たちの心と身体の病を癒してくださるお力をお持ちです。コロナウィルスに感染
しないよう、万が一自覚がないままに感染していたら他の人に感染させないように
お願いしてください。
また、お薬師さまは心の病も癒してくださいますから、心の自粛疲れも癒して頂く
ことにしましょう。夜、布団の中でお薬師さまが包みこんでくださっていると思い
描いていると不思議とすぐに眠りにつくことが出来ます。
(如意輪観音)
こちらのご本尊は表が薬師如来、裏が如意輪観音という2仏1体の尊像とのこと。
そんな如意輪観音のご利益は、意のままに私たちの願いを叶えてくださる観音さま
です。
如意とは思いのまま。輪は仏の教えである法輪を指します。輪とは車ですから、
私たちの煩悩を踏み潰し、仏の教えをどこまでも広げていくというお力があります。
ここはひとつ、早期のコロナウィルス退散を願い、自粛疲れで我がままになりそうな
気持ちを踏み潰して頂きましょう。
(お参りの仕方)
余り複雑にならずに、ひとりで気軽に出来ることから始めましょう。
1.お薬師さまのご法号を唱える。
合掌して「南無薬師如来(ナムヤクシニョライ)」と3回お唱えします。
2.如意輪観音のご法号を唱える。
合掌して「南無如意輪観音(ナムニョイリンカンノン)」と3回お唱えします。
3.お遍路は、弘法大師を慕ってのお参りですから
「南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)」と3回お唱えします。
※南無とは「すべてお任せいたします。どうぞ、宜しくお願い致します。」と
いう意味です。遍照金剛とは、弘法大師空海が中国で修業をした際に、師匠の恵果
阿闍梨からいただいたお名前です。
3つのご法号を唱えたら、ご自分の名前とご住所を告げてお願いごとをされてください。
(お遍路豆知識)
弘法大師は62歳の3月21日に高野山奥の院で入定されました。
天正14年3月21日にこのお寺の梅の古木に薬師如来が現れたのも、弘法大師との
強い縁を感じさせる出来事ですね。
お堂の右手にいらっしゃるお地蔵さんは「お願い地蔵」といいます。
自分の身体の痛いところを洗うと痛みが取れるとか。ぜひ、お地蔵さまのご利益を
頂いてください。(写真はご本堂ではありません)
四国霊場会公認先達 太田昭彦
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